pray

8時過ぎに起床。
いつも通りの1日になるはずだった…

10時過ぎ父からのメール。
「おじいちゃんに何かあった？」
この日、福岡出張中で新幹線の中からだったらしい。
「何もないよ？」とだけ返信。
「○さんから電話があったから確認してみて」
不安が過ぎった…
母の携帯に電話しても出ない。結局、待つことに…
10時20分、母から電話が入る。
「祖父ちゃんが亡くなったって…」その後の会話は覚えていない。母も仕事を切り上げて帰宅。一緒になって混乱している頭の中で整理して、色々と準備。こういう時には何もかも完璧に準備することは不可能なのかもしれない。とにかく準備して弟を高校に迎えに行って、そのまま普段使わない道を選んで出水に走る。なれない道、そして雨の降りしきる中、迷うことなく到着。
もうその時には、祖父ちゃんも病院から家へ無言の帰宅を果たしていた。祖父ちゃんの亡き骸の前で号泣…あぁ、やっぱり間に合わなかったんだなぁと思うと悔しかった。
それからはほとんど覚えていない。ただ準備してくれる人たちのご飯を準備すべく、隣町まで食品を買いに行ったことだけを覚えている。

葬式は近くのお寺でするつもりだった。しかし何らかの理由で自宅葬になった。その経緯は定かでないが、祖父ちゃんにとっては1番良かったのだと思う。
狭い家は人で溢れかえり…人ごみが落ち着いたのはもう夜遅くになってからだった。夜の11時前には今年就職が決まり、現在研修中の従姉妹も新幹線でやってきてくれた。本当に偉いと思う…きっと私と同じように祖父ちゃんが好きなんだよね。葬式まで一緒にいてすぐに研修に戻る…辛いと思うけど…頑張れ。
夜中の1時過ぎにはみんな帰り、家には祖母ちゃんと家族4人、そして母の妹だけ。3時半まで起きて線香を切らせないよう、ロウソクを絶やさないように…それ以降は疲れてしまったので仮眠。3時間くらいは眠れたと思う。
悲しいのに、それを悲しんでいる暇がないくらい忙しかった1日はこうして過ぎていった。